コロナ禍のDV被害者・児童虐待対策

9月議会の一般質問ではコロナ禍のいのちと暮らしを守る支援について、DV・児童虐待について質問しました。

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛、長期の学校休校により、弱い立場にある女性や子どもたちが家庭内で暴力を受ける被害が増加し、世界的な問題となっています。

厚労省のデータでは、今年1月から6月までに児童相談所が対応した虐待相談件数は9万8000件余りで、去年同時期と比較して10%上回り、過去最高のペースとなっています。しかし、5月に限っては去年より4%減少しており、虐待の潜在化が指摘されています。

本市の子どもに関する窓口である「こどもと家庭の相談室」には、児童虐待と思われる相談が4月~7月までに93件あり、昨年97件、一昨年105件と減少傾向で、「保護者から児童への暴言」「児童の前で激しい夫婦喧嘩」など、心理的虐待が6割を占めていることが分かりました。また、DV窓口「女性相談」には、4月~7月までに147件の相談があり、昨年197件、一昨年210件と比較すると減少傾向にあります。コロナ関連の相談は、「夫婦間の悪化による喧嘩」「子育てのストレス」「収入が減少した」ことによる相談が寄せられています。

また、DVでは緊急性が高い支援に一時保護をする仕組みもありますが、今年はすでに2件の保護が確認されています。児童虐待の背景にDVが潜んでいる可能性もあることから、DV窓口の文化人権課と、児童虐待窓口のこども相談課の情報共有や、役割分担など連携体制の構築が大切です。

本市では、コロナ禍のDV・児童虐待の相談件数は増加していませんが、職場や学校が閉鎖されていたため情報提供が減少したことや、在宅ワークが増え被害者が外部に助けを求めること自体が難しいなど、数として表に出ていない事も予測されます。

この10月からは鎌倉市子ども家庭総合支援拠点が設置され、「こどもと家庭の相談室」には子ども家庭支援員2名、虐待対応専門員2名が配置されることになりました。(こども相談課相談室 0467-61-3751)

新型コロナウイルスの終息の兆しが見えない中、家の中で声を上げられずに苦しむ女性や子どもたちのSOSに対し、必要な支援が届くよう今後も注視していきます。