川崎子ども夢パークを見学

   川崎市では2000年12月に安心して生きる権利、自分を守り守られる権利、などを盛り込んだ「子どもの権利に関する条例」が定められ、川崎子ども夢パークが設立されました。

いじめ、不登校、ひきこもり、児童虐待など件数は増加し深刻です。本日付の報道でも2018年神奈川県内公立学校のいじめ認知件数は過去最多の2万5千件で、前年度より5109件増加しています。子ども夢パークは、生きづらさを感じ学校に通えない子どもたちの行き先の1つになっています。

子ども意思を尊重した運営は、交流スペース、プレーパーク、屋根付き広場、乳幼児・障害者優先のスペース、音楽スタジオが整備されています。

プレーパークは一般の公園のような遊具はなく、廃材や工具を自由に使って好きなものを作ります。他にも、木登りや泥遊びなど多くの公的施設で禁じられている遊びも、ここでは「けがと弁当は自分持ち」の合言葉で、のびのびとした環境の中いろいろな体験ができるようになっています。

子ども夢パーク所長の西野博之さんはいきづらさを感じている子ども・若者に寄り添いながら、居場所づくりを進めてきました。

現代社会は自己肯定感の低い子どもたちが、メンタル的な不調を訴えるケースが増加しています。「完璧」「正しさ」ばかりを子どもたちへ求めて過ぎており、大人たちの過剰な不安は子どもの自信を奪ってしまっています。どこにも本音を吐き出せない子どもたちは怒りが蓄積し、やがていじめや暴力にも繋がっていきます。

不登校になった子どもたちに対して、学校復帰することだけを目的とせず、肯定的まなざしで見守りながら、子どもたちのSOSをしっかりキャッチしなくてはなりません。夢パークには多くの不登校児が過ごしていますが、自由気ままな生活を過ごすことで安心を取り戻しています。ありのままの自分を表現できるようになると、大人たちはSOSを見つけやすくなります。そして子どもは「安心して失敗できる環境」をみつけられると、自己肯定感、自尊心も徐々に育ってきます。

これからの時代に求められる力は、非認知能力と言われていますが、それは遊ぶことでしか身に付けられません。「生きること」のすごさ、楽しさ、素晴らしさを感じるといった、当たり前のような経験が失われつつある中、私たちは子どもたちとどう向き合い、手を差し伸べていけるのか、真剣に考えなくてはいけません。