在宅介護の在り方を考える

2019年6月23日 15時51分 | カテゴリー: 活動報告

  ネット鎌倉の「おしゃべりサロン」で、自宅で祖母(さっちゃん)を看取られた櫻井純子さんのお話を伺いました。一時は施設に入所しましたが、お家が好きなさっちゃんの意思を尊重し、櫻井さんは、看護小規模多機能介護事業所と福祉クラブの家事サービスを利用しながら、自宅での暮らしを支える決断をします。平屋の古民家風の祖母の家を「さっちゃんち」と名付け、バザーやバーベキュー等、地域の居場所として開放し、多世代の地域の方たちとのかかわりの中でさっちゃんが生活できる環境を作りました。バザーの計算・洗い物等を94歳のさっちゃんがこなしましたが、次第に体の衰えが進んでいきました。在宅診療と介護事業所等との連携によるサービスを受けながら、保健師、看護師でもある櫻井さんやその関係の人たちに見守られて穏やかに過ごし、さっちゃんは自宅で静かに生涯を終えました。

誰もが望む最期を迎えられる社会にするには様々な課題があります。地域包括支援センターや市の相談体制は横断的になっておらず、在宅ケアの情報は不足しています。介護・医療両方の知識をもった相談員による支援が求められます。また、現在の夜間定期巡回サービスだけでは家族の負担が大きく、24 時間体制での支援や見守りのあり方についても検討が急がれます。その他にも、自分の思いに沿う介護事業者の選定、介護保険外の支援、家族への支援等の課題もあります。

私も父を見送ったばかりです。櫻井さんのような悩みや思いを抱える若年層も増加していきます。これからの時代の核家族化が進み、単身世帯も増加傾向の中、自分や家族がどんな最期の時間を過ごしたいのか、そのために今からできる準備は何なのか、様々な情報を事前に収集したり、当事者間の交流や情報共有の場を作っていくことも必要だと痛感しています。大勢の皆さんと意見交換しながら、介護保険だけではないきめ細かな支援の仕組みを作っていきたいと思います。