まちをコーディネートする「まち保育」

2018年4月12日 12時28分 | カテゴリー: 活動報告

3月29日に横浜市立大学の准教授三輪律江先生の「まち保育」学習会に参加した時のレポートです。

「まち保育」という小さなフレーズの中に、たくさんの要素が含まれています。お散歩・多世代交流・地域交流・防災・まちづくり。私が育ったころまでは、まち保育のような育て方が当たり前だった気がします。今と昔では、子育ての環境、親の子育てに対する考え方が違ってきています。時代の流れで仕方ないと感じることもたくさんありますが、幼少期の時間の過ごし方や人とのかかわり方は、子どもの生き方や考え方に影響を与えます。

特に今の子ども達に心配なのは、他者とのつながりやコミュニケーション力です。最近では、ベビーカーに乗った幼児に携帯を持たせ、相手をさせる姿を見かけても驚かなくなりました。自分の子どもの生活を見ても、会話はメールで済ませ、SNSで友達の行動をチェックし、要らない情報に振り回されて、狭い世界の中で息苦しくしています。たくさんの自然や人に触れ、直接関わりを持ち、感情を表現する時間もわずかです。

子どもが保育所や教育施設の中にいてくれれば安心は得られるでしょう。しかし、限られた空間での安心・安全な子育てではなく、子どもが心身ともに健全に成長できる社会を作っていくことが最も大切なことだと考えます。まち保育を通して、様々な人との出会い、会話や笑顔を交わせる関係づくりができ、子どもたちが生きるために必要な力を身につけられると期待が持てました。

また、貧困家庭・ひとり親家庭も増え続け、家庭だけで子どもを育てることは、本当に困難な時代です。特に親の手が必要な幼少期ほど、社会も一丸となって支えることが必要です。特別な時間やお金を使わなくても、「まち保育」の中にあるさまざまな資源で親子のサポートは可能と思いました。情報提供のあり方や相談窓口の充実等、お母さんがSOSを発信しやすい環境を作っていくことが大切です。

さらに「まち保育」は、地域のシニア世代を元気にしてくれます。ひとり暮らし高齢者世帯も増え、社会とあまり関わりを持たずに暮らす方が増える中で、両者が助け助けられる関係づくりは、ますます必要になっています。まちで子どもが育ち、人々の関係性が生まれる事で、防災や防犯にも広げて考える目線も育ちます。まちをコーディネートする「まち保育」を進めていきます。